自動車会社は「◯◯◯ー◯」使ったら負け

広告代理店

あなたはこの言葉を聞いて、どのようなイメージを持ちますか?

 

広告代理店と言えば、多くの方が新聞折込広告を出してくれる会社や、街の看板屋さん、あるいはテレビやラジオの広告を扱う会社、オンラインであればインターネット広告業者などを思い浮かべると思います。自動車販売店の場合は中古車情報誌に広告を出すことも、広告代理店と取引していることになるかと思います。

一般的には、広告代理店は電話一本であなたの代わりに広告の手配をしてくれて、代わりに広告を出稿してくれると思います。ラクし良いですよね。本業で忙しいあなたは広告のことなんて考えている暇は無いと思いますし、広告代理店を上手に使って効率的に集客できれば良いですね。

 

かし、地域に根ざす事業を行うあなたが、広告代理店に広告を依頼するだけでは、大きな利益を期待するのは難しいかもしれません。今日は、自動車販売店や整備工場が広告代理店を使わずに自社で広告を行うことの重要性について、2つの側面から考えてみたいと思います。

 

広告代理店を使わず自分たちで集客するべし

中古車を販売する際、ほとんどの会社が巨大中古車情報サイトを利用すると思います。確かに、それら利用すればお客を見つけることができますが、まあまあ高額な手数料を支払う必要があります。魅力的な中古車を在庫しているのであれば、その手数料を支払う代わりに自社ホームページを通じて直接広告を行うことで、顧客を見つけることもできるのです。つまり、広告代理店を使わず自分たちでお客を集めることができるのです。車検も同様です。中古車情報誌が別でサービスを行っている整備工場サイトを使えば、整備を依頼するお客さんを集めることができますが、これまた手数料がかかります。地域から整備集客を行うのであれば、自社ホームページと自前の広告でも十分集客できてしまうことに多くの経営者は気づいていません。

多くの自動車販売店や整備工場が抱える問題点は、自社で集客を行わないことにあります。レンタカーも同様です。レンタカー事業を始める際、まず思いつくのはフランチャイズへの加入でしょう。FCに加盟することで、ノウハウやシステムが提供されて、ブランド構築や集客も行ってくれるため、運営は楽になります。しかし、その分高い手数料が取られ、利益は圧迫されます。もちろんFC加盟が一概に間違いと言うわけではありません。FC加盟が合っているケースもあると思います。ですが、我々中小独立系の自動車販売店や整備工場がFCに加盟すると、大体コスト負けすると相場は決まっているものなのです。さらには集客やシステム化を外部に任せてしまうことで、社員の成長や会社の強化には繋がりません。私たち中小企業は、自社で集客を行い、自社で広告を運用することでコストを掛けずに会社を強くすることができるのです。

特に地域レンタカーに関しては、広告代理店やFCを使わず自社集客を行うことが重要です。自分たち主導でホームページを作り、自社で広告を行い、自分たちでクルマを貸し出すことで、社内にノウハウが蓄積されつつ顧客リストも手に入ります。実際のところ、既に自分たちでレンタカー事業を始めて成果を上げている方々は、新しい顧客が増えていることを実感しているはずです。この新しい顧客をフォローし、顧客管理を行い、自社の顧客に転換していくことが大切です。

というわけで、地域レンタカーはお金をかけずにできるだけ自分たちでやりましょう。

 

自分たちが広告代理店になるべし

次に、自社が広告代理店になることについて考えてみたいと思います。現在、私たちはある運送会社と新しいビジネスの取り組みについて相談を受けています。それは、自社トラックの側面や後面を広告スペースとして販売するというビジネスです。最近では、トラックのサイドパネルプリントできる機械が登場し、印刷コストが劇的に下がっています。この技術を活用することで、運送会社が自社トラックのサイドパネルやリヤドアの面に広告を入れることが出来るようになるのです。運送会社の場合は、自社トラックドライバーの採用広告を掲載したり他社の広告枠として販売することも出来るようになるわけですね。

まさに、自社が「広告代理店」となるわけです。

 

レンタカーの外装を売れ

というわけで、自社レンタカーの側面やリアガラスも広告スペースとして販売することが可能です。レンタカーを借りる人は、必ず運転して移動するため、広告としての価値が高まります。

具体的な例を挙げると、自社レンタカーに自社の広告を掲載し、ド派手なレンタカーを乗って自社を宣伝して頂くぶん、レンタカー料金を安くすることができます。もちろん、顧客で広告を出稿してくれる会社を見つけて、顧客の広告を掲載することも出来るわけです。

 

良いビジネスの基本 -三方良し-

広告主は、リーズナブルな価格で広告を出せるため、宣伝効果が得られますし、顧客との関係も深まります。レンタカーを利用するお客は、料金が安くなるため喜ばれます。さらに、レンタカーの回転率が上がり、結果収益性が向上します。このように、自社が広告代理店になることで、地域の新しいビジネスアイデアが生まれます。過去のメールマガジンでも、自社広告の事例をいくつか紹介していますので、興味のある方はぜひ遡って読んでみてくださいね。

自社レンタカーをド派手な自社広告レンタカー車両に仕立て、レンタル価格を大幅に下げているレンタカー会社の成功例もあります。このような車は回転率が非常に高く、地域中を走り回るため、良い広告効果が得られます。さらに、地域のイベントやフェスティバルなどに積極的に参加し、レンタカーの広告を広めることで、地域とのつながりも強化できます。このような活動を通じて、地域のコミュニティに根ざしたビジネス展開を図ることができます。

 

その昔、IT企業で有名な堀江貴文さん率いるライブドア社では、堀江さんが「◯◯◯ー◯を使わずにお客や社員を集めろ。◯◯◯ー◯に金を払うな。」と社員に指示していました。このような指示をトップが行うと、実際社員は工夫して、それらのサービスを使わずに、集客や社員募集を行えるようになっていました。

 

自動車会社も結構当てはまると思います。レンタカーも私たちのようなホームページ制作会社や広告代理店に頼らず、こんなサービスは使わずに、自社で集客して顧客との直接的な関係を築くことで、より強い会社を目指して欲しいと思います。地域で話題になるような独自の広告戦略を展開していきましょう。