中古車販売店の動画の活用法

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私の発行しているメールマガジン『中古車インターネット販売成功法
の読者のみなさまから頂く相談メールの中で、少なくない相談内容が今回のテーマである「動画」だったりします。

  • お店のホームページに最近流行っている動画を使いたいのですがどうでしょうか?
  • クルマを動画で撮影したら売れると思うのですがどうでしょうか?実際にやっていますのでホームページを見てください。

などという相談メールを頂きます。みなさん動画を使ってクルマを販売したいという希望をもっているようですね。

でも、ちょっと待ってください。みなさんがクルマを売るのに動画を使おうと思う理由はなんなのでしょうか?

  • 「これからは動画の時代だから?」
  • 「動画サイトが人気だから?」
  • 「ブロードバンドが普及して動画がストレスなく再生できるようになったから?」
  • 「動画の方が、クルマを排気音やドアを開けて乗り込むシーンなどが撮影できてホームページに動きがでるから?」

どれも間違いです。中古車販売店が動画を使う目的はただひとつ。
お客にあなたのお店のクルマをより良く知ってもらうためです。

流行っているからでも、最新の技術だからでもありません。静止画より動画の方が、”お客に伝えられる情報が多い”から使うのです。もしみなさんのホームページで動画を使おうと考えているのであれば、「販売しているクルマの魅力をユーザーにより理解してもらえるかどうか?」で判断してください。巷では「画像の次は映像だ!」などといわれていますが、どうも”動画を使うことが目的”になってしまっているように感じます。動画を使うことが目的なのではありません。ホームページを見にきてくれたユーザーに対し、よりクルマを理解してもらえるとおもうからこそ、動画を使うという選択肢がでてくるわけです。そこのところを良く考えて導入してくださいね!

仮に、動画よりも画像の方がお客さんに魅力を伝えることができるのであれば、今のまま画像を使うべきです。無理して動画を使う必要はないというわけです。中古車販売店のWEBサイトを見ていますと、動画を使って中古車の映像を配信しているサイトを見かけます。

ところが・・・

画質が悪すぎ
車種やボディカラーはわかっても、塗装状態や細かいキズの確認などはできません。
(写真の方がよっぽどクルマの状態を説明できます)

映像が小さすぎ
映像サイズが小さすぎて細部がよくわかりません。
(画像の方がサイズの調整もしやすくカンタンです)

映像の再生時間が短すぎ
短くて10数秒。長くても30秒くらいでしょうか。クルマの外装をぐるっと一周して運転席へ移動。エンジンをかけてエンジンを吹かすのですが、「ぶおぉ~ん!」という音がスピーカからちょっと流れてくるだけでおしまい。店員の解説もなく、一体どんな魅力があるのかわかりません。
(高画質の画像の方が色々と想像できて楽しいです)
現在の動画撮影といってもしょせんこんなものです。クオリティが低すぎです。あなたのお店ではどうですか?クルマの魅力が伝わらない動画を使うくらいならば、高解像度で撮影した画像をたくさん見せたほうが、クルマの魅力はお客に伝わるのではないでしょうか。一般的には、何かの商品をお客に紹介するときには、静止画より動画の方がより多くの情報を伝えることができて、お客に対するアピール度は増します。しかしインターネット上で配信する場合の問題は、映像の仕上がり状態にあります。「小さい」「粗い」「短い」では、情報量の多いはずの映像を使う意味が全くないわけです。

クルマの画像はコンパクトデジカメを使って撮影するより、CCDの大きい一眼レフデジカメを使って撮影する方が細部にわたりキレイな画像が撮影できてユーザーに強く訴求できるように、動画の撮影もお手持ちのコンパクトデジカメのおまけ機能を使って使えない動画を撮影するより、プロ用のビデオカメラで撮影した素材を使うくらい徹底しないとダメなんですね。動画の良さを引き出すためには、それなりの機材でプロが撮影しないと良いものは作れませんよ!ということです。
では、あなたのお店もTV局が使っているようなビデオカメラを用意して1台1台撮影するのか?ということになるのですが、それでは手間とコストが莫大にかかるわけです。
そこに動画がインターネットベースで上手く行かない問題点があるのですね。面倒で手間とカネがかかるわけです。その割りに効果が低いと。読者のみなさんは、私が動画でクルマを説明することに対し否定的な意見が多いので「動画はやらない方がいいとお考えなのですよね?」というふうに聞かれるのですが、私は「動画は必要ない」とは言っていません。ただ、「使えない動画を掲載するくらいならば、むしろ逆効果なので使わない方が良い」というふうにおもっています。

 

「レンタルビデオ屋が、画質の悪い砂嵐画面のビデオをお客に貸し出すようなもの」です。(そんなもの貸し出されたお客に何と言われるかはわかりきっていますよね?)WEBサイトに”使える”動画をアップする際の問題点は以下の通り。

 

手間とコスト
クルマの解説をするのに専用のビデオカメラ等の機材一式を購入し、お店の中古車一台一台を撮影し、解説者をつけてクルマの解説を行い、その素材をパソコンに取り込み動画を編集して、WEBサイトにアップロードする。という行為を誰がおこなうのでしょうか?あなたですか?1台の中古車をインターネットに掲載するのに何時間かかるのでしょう? みなさん終わりのみえない在庫車の動画撮影を毎日やってられますか?

ユーザーに提供できるレベルの動画を効率的に撮影できる手法があれば、静止画より動画の方が有利に働くのは私も承知しています。しかし、撮影するための手間とサーバ代などのコストが大きいんですよね。それを解決できるかどうかに、動画が普及するかどうかがかかっているのではないでしょうか?
それからもうひとつ。みなさん動画というとクルマを解説することばかりに目が行ってしまいがちですが、実は違う使い方もあることをご存知ですか?それは「お店の紹介」です。クルマの紹介をするだけが動画の目的ではありません。お店の紹介にも積極的に活用することができます。みなさん、料理番組で「でぶや」という番組をご存知ですか?お笑いタレントの石塚さんとアフロヘアーのパパイヤ鈴木さんが、おいしい料理を実際に食べながら紹介するグルメ番組?ですが、料理の感想の他に、お店の作りや内装などの紹介の他、お店の女将さんやご主人さんとのトークも魅力を高める重要な要素として構成されています。このテレビ番組の構成のように、司会者があなたのお店の特徴や魅力を紹介できれば、静止画では敵わない魅力的な店舗紹介を行うことができるようになります。

 

すでにホームページで動画を使ってお店の紹介をしている中古車店もいらっしゃいますが、そのほとんどは、店長みずからが「ようこそOO中古車販売店へ!当店は%☆彡$%$#%です!」とやっていますよね。さきほどのTV番組の話に戻りますが、もしあの番組が店員さんみずからがマイクを持って自社の紹介をやる番組だったとしたら、あれほど美味しそうに見えるでしょうか?今度の週末にぜひ行ってみたいと思うでしょうか?店主自らマイクを握っていてはただの宣伝番組になってしまい、魅力的にはみえないと思います。

視聴者を盛り上げるプロの司会者がお店や店員や料理の紹介をするから美味そうで面白いんですね。番組中の石塚さんやパパイヤ鈴木さんは、ただ楽しくやっているだけではありません。取材対象のお店の料理がいかにおいしいか、ボリュームがあるか、大将が面白い人か、どういう風に行動すればお店の魅力を引き出せるのかを一生懸命考えて、ある意味演技(パフォーマンス)をしているはずです。だから見ている人は「まいう~~!」とおもうわけ。
インターネット上の中古車販売店紹介動画をみても、店長がいくら良いことをしゃべっていても胡散臭さ満点です。だから逆効果なんですよね。私が「動画?やめた方がいいですよ」とアドバイスする理由の1つです。
あなたのお店がスポーツカー専門店だとして、WEBサイトで有名レースドライバーがお店の紹介をしてくれていたとしたら・・。少なくともあなた自身がお店の紹介をするよりかは信頼されるのではないでしょうか。さすがに有名人に依頼するのは難しくても、訓練を受けた専門の人間があなたのお店を紹介しているほうがより信頼性は増すわけです。まれにお店の中にそういうこともできるマルチな才能をもった人がいることもあるのですが、ほとんどのお店では難しいのではないでしょうか。

最近はインターネットにおいても動画の需要が相次いでいる関係で、映像製作会社などがインターネット向きの動画撮影サービスを行っている場合があります。
思い切ってそういうところに頼んでみるのもひとつかもしれません。動画を効果的に活用するためには、プロ並みの機材とテクニックを見につけ、魅力的なコンテンツを自社で運営するか、思い切って動画撮影会社と提携して優良なコンテンツを制作するか、どちらかではないでしょうか?あなたならどちらを選択しますか?上手く活用できれば、お店の売り上げアップや信頼性の向上に大きく貢献するかもしれませんよ!

 

   

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