中古車販売店の将来とインターネット

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あなたも自分のお店や中古車業界の将来について少し考えてみてください。

現在の中古車業界には、大きく分けて次の3つの事業があります。
「買取事業」「オークション事業」「販売事業」

このうち、我々が主に行っている事業というのは「販売事業」であり、一般顧客に対してAAなどから仕入れた商品(クルマ)を直接販売するというのが私たちの事業です。
バブル時代においては中古車販売という事業はそれこそ誰が始めても経営できた!!という人もいるくらいで、非常に高収益事業だったといわれています。当時は買取店という中古車買取事業もまだ完全に確立されておらず、中古車業界は販売事業とAA事業しかなかった時代です。今ではまったく信じられませんが、事業資金があって普通に経営さえしていれば、儲かっていくような時代でした。

しかしながら、現在はお店を出してただ経営しているだけで売れる時代ではありません。業界自体の流れにも変化があり、従前のオークション事業と販売事業に加え、第三の事業「買取事業」は、今は完全に中古車事業の3大柱にまで成長し、我々販売事業の牙城を切り崩しにかかってきています。さらに販売事業のなかでも、ITの力を使って始められたAA販売代行や、ヤフオクを含む個人売買のパワーも無視できなくなってきております。今まで、3つの大きな事業形態だけだったものが、最近はより細分化しているわけです。昔はクルマを仕入れて売るだけだったものが、今はより細分化されており、同じクルマを売るということでも、色々な売り方が出てきて、ユーザーもそれを認知し始めてきたということです。

 

もしかすると近いうちに『第4の柱』・『第5の柱』になりうる新事業形態が生まれる可能性もあるのではないでしょうか。しかもこれら新事業形態は、IT技術を利用して短時間であっというまに世の中に認知されていくはずです。賢明な読者の方は、ここまでできっとお気づきになったはずです。「うちの会社はこれから大丈夫だろうか?」・・と。

オークションで仕入れて店で並べて売る・・という販売方法だけではこれからはやっていけなくなる可能性が高いとは思いませんか?ただ単にAAから仕入れて売っているだけではどんなに頑張っても、近い将来立ち行かなくなるということはないでしょうか?インターネットでクルマが売れ出してきて、AA代行や個人売買が盛んになっているからといって、日本全体でクルマを使うお客事態が増えるわけではありません。ということは、従来の販売形態である我々販売店から顧客が離れていっている・・ということになります。

仮に、買取事業店が買い取ったクルマをそのまま販売して、販売事業に乗り出したらどうでしょう?(もう始めてますけど。)AA事業を行っている会社が直接ユーザーに販売し始めたらどうですか?(買取は初めてますけどね)我々は「仕入れて売る」というビジネスモデルを少しずつでも良いので変化させていかねばなりません。そうしないと、立ち行かなくなります。お客はクルマを自分の好きな販売形態から好きな方法・好きな店でで購入する権利があります。どこでクルマを買っても良いわけです。我々はまず、数多くある販売店の中で、自分たちのお店を選んでもらう所から始めなければなりません。その為には何をすれば良いのか?

私は、お店を閉めてAA販売代行などでやっていきましょう。というのではありません。基本となる「仕入れて売る」というビジネスは残しておかねばならないと思っています。むしろ「それ」が重要ではないだろうかとさえ思うのです。なぜなら、「店舗がある」ということ自体がさらに信用となるからです。お客の目線で考えてみると、地元で創業OX年は、バーチャルなインターネット社会において、お店の信用度を測る大きな材料になります。

中古車業界は怪しくて、ダーティだといわれます。私はむしろそれはそれで良いと思うのです。「自分のお店は、ダーティじゃありませんよ!こんなに一生懸命やっていますよ!」と当たり前のことをアピールすればよいのです。そのような当たり前のことをするだけで、他店と大きな差別化が出来てしまうのですから。インターネットであやしいお店が増えれば増えるほど、当たり前の努力をするだけで、相対的に自分のお店の価値が上がっていくと思うのです。中古車店としてまずこの「仕入れて売る」という行為を、木の幹と考えてください。事業の根幹ですね。その幹に、インターネットなどを使って枝を増やして行けばよいわけです。我々がやらなければならなことは、まずその幹を磨いて太く強くすることです。その上で、枝を増やしていけばよいわけです。そうすれば、例え枝を沢山伸ばそうとして万一失敗しても、太い・強い幹が残っていればまた違う方向に枝を伸ばすことができますから。

 

しかしその幹が細くて倒れそうになってしまっていたらどうでしょう?幹が弱いのに無理に枝を伸ばそうとしても、幹ごと枯れてしまうと思いませんか?
まずは、幹を太く艶やかな幹にすることが先決ですね。それからでも枝を伸ばし、花を咲かせることは十分できますから。店舗の収益が少なくなったからといっていきなりホームページを立ち上げたりしても、急にインターネット自体によってクルマが売れていくわけではありません。まず最初に「インターネットを使って何をするか?」を明確にして、その上で経営判断をしていって欲しいものです。
~編集後記~
あなたは何の為にホームページを作りますか?
・クルマを売るため?・お店を紹介するため?・他のお店が持っているから?
まず、インターネットで何をするのか?を明確にしましょう。
・ホームページでクルマを売りたい。・ラクにクルマを売りたい。・質の良いお客を捕まえたい。・お店のファンを増やしたい。・近隣にお店を紹介したい。など、インターネットに対する要望はお店によって千差万別です。同じインターネットでクルマを売るのでも、そのアプローチ方法も何通りもあるわけです。もしあなたのお店の要望が、「インターネットでクルマを売りたい」だとしましょう。

「どのように売るか?」そこを考えるのが一番重要です。

   

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