整備工場の新規集客は「Googleマップ」で決まる
SEOよりも先に、今すぐやるべきこと
整備工場は「地域集客」に最も向いている業種です
前回のメルマガ(Vol.004)では、「整備工場が主役に返り咲く時代が来た」というテーマで、新規集客についての様々な方法を紹介しましたが、今回はそのうちの一つ、一番最初に始めやすい「Googleビジネスプロフィール」について、説明したいと思います。
あなたの整備工場にどれだけ技術力があり、どれだけ誠実な仕事をしていても、今の時代「インターネット上」でその存在が知られなければ新規客から問い合わせが入ることはありません。まずは、地域で知られた存在になる必要があります。
整備工場という業種は、実はインターネット集客、とくに地域集客において非常に恵まれた立場にあります。なぜなら、整備工場を探すお客さんは、全国対応や日本一価格の安い工場を日本中から探しているわけではなく、「今いる場所の近くで」「困ったときにすぐ対応してくれそうで」「変な工場じゃなさそう」という、現実的で切実な基準で工場を探しているからです。
つまり整備工場の集客は、最初から全国勝負でもブランド勝負でもなく、半径数キロの地域内での「信頼の奪い合い」であり、このことを正しく理解しているかどうかで、取るべき集客施策は大きく変わってくるのです。
「どんぐりの背比べ」で、ちょっとだけ勝てば良いのです。
一昔前は「SEO」が正解でしたが・・
数年前まで、整備工場のウェブ集客といえばいわゆる「SEO対策」が王道でした。「〇〇市 車検」「〇〇区 整備工場」「〇〇町 オイル交換」といった地域名+サービス名のキーワードでホームページを検索上位に表示させ、そこから問い合わせを獲得するという方法は、当時としては非常に理にかなっていました。実際、パソコン検索が中心だった時代は、ユーザーも比較的じっくりとホームページを読み込み、施工事例や料金表、会社概要を確認したうえで問い合わせるケースが多く、SEOに力を入れることで安定的に新規集客ができていた工場も少なくありません。
しかし、近年は検索環境とユーザー行動は大きく変化しました。スマートフォンが主流になり、検索結果の見え方が変わり、さらにGoogleマップが検索画面の中心に表示されるようになったことで、「検索結果=ホームページを見る」という前提そのものが崩れ始めています。SEOが無意味になったわけではありませんが、「まずSEO」という順番が、必ずしも最適解ではなくなっているのが今の状況なのです。
今、お客さんは一番最初に何を見る?
もしあなたが、近所の駅で「ラーメン」を食べたいと思った時、どんな行動を取りますか?
私なら、Googleマップを開き、
「京都駅 ラーメン」と検索して、評価の数が多く、口コミの良いラーメン屋さんを探します。
おそらくあなたも、そんな感じの検索行動を取るのではないでしょうか。

現在、整備工場を探しているお客さんの多くはスマートフォンで検索しており、その検索行動の多くは、あなたがラーメン屋さんを探す検索行動と同じなのです。ラーメン屋さんを探す時と少しだけ違うのは、その後にホームページを検索してGoogleマップの情報や口コミと合わせてホームページの内容や価格をチェックすることです。ラーメンのような判断にそれほど時間がかからないものはGoogleマップのみ、車の購入や家の購入、整備工場を選ぶ場合などは、
Googleマップでお店を見つけ、ホームページで整備工場を確認する
という検索行動になるわけです。つまりホームページを見られる前に、Googleマップの時点で選ばれなければ、その先に進むことすらありません。ここを押さえずに集客を語ることは、今の時代では非常にもったいないと言えます。というか、Googleマップ上の評価が高くなければ、選ばれない時代になっている、ということなのです。
Googleマップ=「Googleビジネスプロフィール」とは?
Googleビジネスプロフィール(「GBP」)とは、Google検索やGoogleマップ上に表示される店舗情報を、事業者自身が管理・更新できる無料の公式ツールでGoogleが運営しています。会社名、住所、電話番号、営業時間、写真、クチコミ、投稿内容など、お客さんが工場を探す際に目にするほぼすべての情報が、このGBPに集約されています。しかもGBPなら、広告費はかからず、専門的なプログラミング知識も不要で、日常業務の合間に自分たちで更新できるという点は、整備工場にとって非常に相性の良い仕組みだと言えます。例えて言うなら「ブログ」に近いツールと言えると思います。

Googleビジネスプロフィールを強化すると何が変わるの?
GBPを強化する最大のメリットは「工場を探しているお客さん」にあなたの工場を知ってもらうことができます。Googleマップ上で上位に表示され、写真やクチコミが整っている工場は、探されてから比較される存在ではなく、検索結果を見た瞬間に「ここでいいか」と選ばれる存在になります。
特に、緊急性の高いトラブルや車検直前のケースでは、価格や細かい条件よりも「近くて安心できそう」という印象が優先されるため、GBPの出来がそのまま来店率に直結する場合もあります。また、現在のユーザーはホームページ以上に、写真のリアルさやクチコミ内容、そして店舗側がクチコミにきちんと返信しているかどうかを見て「この工場はちゃんとしていそうか」「嫌な対応をされないか」を判断しています。さらに、GBPは広告と違って積み上がる資産型の集客であり、写真やクチコミ、投稿が蓄積されるほど、時間が経つにつれて集客力が安定していくという特徴があります。
つまり「今すぐGBPを強化せよ」と、いうことなのです。

では、具体的に何をすればいいのでしょうか?
ここからは、専門業者に依頼しなくても、整備工場自身で取り組める具体策を紹介します。まず最優先で取り組むべきなのは、営業時間や定休日、電話番号といった基本情報を正確かつ最新の状態に保つことです。これが間違っているだけで、本来鳴るはずの電話が鳴らないという機会損失が発生したります。各項目すべて、しっかりと登録しましょう。

次に重要なのが写真で、外観、ピット内、作業風景、受付や待合などをスマートフォンで撮影し、「初めて行く人が不安にならない」情報を揃えることがポイントです。プロ品質よりも、リアルさと安心感が重視されます。

クチコミはお客さんにお願いして構いません。良い対応をした直後や「助かりました」と言われたタイミングで一言伝えるだけで、想像以上に協力してくれるお客さんは多く、書いてもらったクチコミには必ず返信することで、第三者からの印象が大きく向上します。
最後に投稿機能ですが、これは月に1回程度で十分で、作業事例や季節点検、工場の日常を写真1枚と短文で発信するだけでも、「動いている工場」という印象を与えることができます。(でも本当は毎日配信したり、少なくても週一で配信することが理想です。)たったこれだけで、あなたの整備工場でも、地域の新しいお客さんから電話が鳴るようになるはずです。
たまに「Googleマップで狙ったキーワードで上位表示したら成果報酬で費用を下さい」などと電話があると思います。実は彼らは、先ほどのことをあなたに代わってやるだけなのです。
例えば、「東京市 車検」というキーワードでGoogleマップ上で上位表示させたい場合、口コミの返信文や基本情報、最新情報などを記載する際に、これらのキーワードを自然な形で挿入するだけ。
例えば口コミの返信に
「ご来店ありがとうございました。◯◯自動車は東京市で車検をするなら一番良いサービスを目指して頑張ります!」
みたいな感じで、狙ったキーワードを書いたります。そんなことを考えずに、普通に返信をするだけでも十分なのですが、あなたのお店に電話がある代行会社の実態とは所詮こんな感じなので、ぜひご自身でGBPを更新して欲しいと思います。
実際に問い合わせ数が変わった工場の話
実際に私たちが関わった整備工場の中には、ホームページは古く、SEO対策もほとんど行っていないにもかかわらず、GBPを整え、写真を追加し、クチコミへの返信を徹底しただけで、「最近、Googleマップを見たという電話が明らかに増えた」という変化が起きたケースがいくつもあります。特別な裏技や難しい施策を使ったわけではなく、やるべきことを一つひとつ丁寧に積み上げただけです。逆に言えば、これをやっていない工場は、知らないうちに大きなチャンスを逃している可能性が高いとも言えます。
今やるべきは「SEOの前にGBP」
SEOが不要になったわけではありませんが、今の整備工場集客においては、まずGoogleビジネスプロフィールを整え、次に施工事例やお客様の声で信頼を補強し、そのうえでホームページを強化する、という順番が最も無理がなく現実的です。
特にGBPは、今すぐ、しかも自分たちで始められる施策です。どのように更新すればわからない、という方は本屋さんに向かって関連書籍を1冊買って読んでみても良いと思いますし、「Googleビジネスプロフィール 更新方法」などと検索すれば、更新方法を解説しているサイトがたくさん見つかります。
まずは情報を整え、写真を撮り、クチコミにきちんと向き合うところから着手してみてください。
地域のお客さんに、あなたの整備工場を知ってもらうことが出来るようになります。

