地域レンタカーの広告は面倒くさくて効果抜群

レンタカーはまずは地域を攻める

レンタカービジネスを始める際に意外と忘れがちなことが「広告」です。
どんな車が貸し出されるか? いくらで貸すか?何台ぐらいレンタカーを用意するか?駐車場はどうするか?などについては自動車販売店は想定できるのですが、必ず考えなければならないのに忘れがちなのが「どうやってお客を集めるか?」という集客の部分です。レンタカーを用意すればどうにかなってしまうと安易に考えてしまいがちなのが、集客なのです。今日は、あらためて地域レンタカーを始める際に、一番最初にやって欲しい集客手法について考えてみたいと思います。

経営者に「レンタカー客をどうやって集めるの?)と、聞くと、一番最初に言われるのが「インターネット」です。ホームページを作り、インターネットでお客を集めるのだ増です。ごもっともですね。今どきの、間違い無い集客方法のように思えます。

しかし、実は地域レンタカーで一番効く広告は、インターネットでもリスティング広告でも無く、アナログ広告が一番です。

 

集客できるアナログ広告とは?

インターネット広告は簡単で、今であ誰もが思いつく広告手法です。クリック一つでお客を集めることができますが、地域のユーザーに100%リーチすることができませません。その点、アナログ広告は手間がかかりますが、確実に地域ユーザーにリーチすることができるのです。レンタカーでは、まずはお店の半径500mのお客を集めることからはじめます。アナログ広告は地域集客に一番重要な広告手法なのです。アナログ広告とは、具体的にどのような方法があるのでしょうか?

 

何を差し置いてもポスティングが一番

一番最初に考えるべき手法は? ポスティング広告です。地域によっては、住宅が近くに無く、ポスティングは現実的ではない場合もあります。それでも多くの会社に当てはまるのが、ポスティング広告です。

新聞を読まない世帯が増えたいま、新聞折込広告では全ての世帯にチラシを届けることができません。そこで出てくるのがポスティングです。コストをかけないのであれば、自分たちで。住宅地図を印刷して、一丁目一番地からエリアを決めて、徹底的に配布することです。この方法で集客をしているのがデリバリーピザなどの宅配業者です。

 

ポスティング広告を制する者が地域集客を制する

デリバリーピザなどの宅配業者は、出店エリアを決めると、オープン前に大量のチラシをポスティングします。あなたの家にも入っているかもしれません。オープン後は、定期的なイベント(クリスマスやお正月、長期連休など)の前にポスティングを行ない、デリバリー注文を取ります。もちろんインターネットも活用していますが、実際のところきっかけはポスティングから始まります。地域レンタカーも業種は違えど仕組みはまったく同じなのです。

レンタカーを始める際は、地域にポスティングを行ない、レンタルするクルマの紹介やお店の紹介を行ないましょう。よく「ポスティングは効果はありませんでした」という人がいますが、大体1回しか撒いてません。ポスティングで大切なことは、継続的に年間計画に基づきポスティングを行うことです。ポスティングは継続が大切です。四の五の言わずに、何度も継続的に行いましょう。連休前や長期休暇前にポスティングを行うことで、あなたが思っている以上に、地域の人が借りてくれるようになるはずです。

 

看板は打ち出の小づち

ポスティングの次に考えるのが「看板広告」です。一言で看板といっても、いろいろな種類があります。 店舗に設置する立て看板や道路や交差点に立てる野立て看板、レンタカーを月極駐車場に置いていれば、レンタカーにプライスを入れることでこれまた看板になります。看板ほど費用対効果の高い広告はありません。お店の場所やエリアにもよるでしょうが、お店や地域に看板を立てたらどうなるか?ぜひ考えてみて欲しいと思います。

かつて、あるお店で車検の集客に困っていたお店がありました。車検専門店を立ち上げたは良いが、地域の認知度が上がらず、いくらWEBに広告費をかけても集客を成功させることができませんでした。そんな折、お店の看板をリニューアルすることになり、店名ではなくサービス名、つまり車検専門店という看板に書き換えたところ、新規のお客さんがどっと増えた、ということがありました。場所やデザインを吟味して適正に看板を制作すれば、看板の効果は高いのです。ちなみに、のぼり旗も看板の一種と言えなくもありません。 地域のどこに看板を出すか?ぜひ考えてみて欲しいと思います。

そして最後にもう一つ。
地域の法人客を取る手法についてお伝えしたいと思います。

 

商用車レンタカーはたぶん失敗しない

我々のクライアントでも商用車をレンタカーのベースにしているお店が多くあります。個人客にちまちま車を貸すより、法人にマンスリーやウィークリーでドーンと借りてもらうという魂胆です。これは、悪い考えではありません。 実際に法人客にレンタカーを借りてもらうことができれば、安定したレンタカー売上を上げることができるようになります。地域によっては、法人客もしくは商用車をベースにレンタカーを組み立てるのはありでしょう。

では、法人をどうやって集めるか?という話ですが、これもまたインターネット広告に目が向きがちですが、法人もアナログ集客がベストです。もしあなたが地域の法人会や商工会議所等に加盟しているのであれば、法人が集まる場所で集客活動を行うのがセオリーです。あなたが人脈を作ることができれば、そういった方法もあるでしょう。私であれば、迷わずファックスDMを考えます。

 

人の行く裏に道あり花の山

これは株式業界の格言ですが、株式相場の世界にはさまざまな格言が存在します。「人の行く裏に道あり花の山」も、そのうちの一つですが、株式市場で利益を得るためには、他人とは逆の行動をとらなくてはならないという格言です。この格言は、人と違うことをやれ、ということですが、広告でも当てはまることがあります。

多くの人が、ラクに集客をしたい。簡単に集客をしたい。インターネットで集客をしたい。と考えているからこそ、企業内部に直接届くFAXDMの反応が高まっています。地域法人のFAXリストを手に入れることができれば(インターネットでたくさんのサービスがあるので検討してみてください)、FAXDMがとても有効です。

あなたはDELLコンピューターのFAXDMを見たことがあるのではないかと思います。 法人にパソコンを卸しているDELLコンピューターでは、今でもFAXDMからの売上が多くあります。FAXDMのノウハウについてはたくさんの本がでていますので、2~3冊買って読んでみると良いでしょう。地域の法人に対して、保有車両を売却してレンタカーにすることで、いくらコストが下がるのかを提案することができれば、マンスリーやウィークリーなどの太いレンタカー売上を立てることができます。ぜひ人の行く裏を言っていただき、花の山を手に入れて欲しいと思います。

というように、あなたの地域レンタカーを借りてくれるお客さん集めるためには、アナログ広告がとても有効です。とにかく、面倒くさがらずに、まずは、やってみることです。

 

レンタカーでうまくいかない人は、人の言うことを素直に聞けず、やらない理由を述べて、長続きしない人です。レンタカーで地域集客を目指す場合は、インターネット広告よりまずは、アナログ広告を先に考えること。これを肝に銘じてぜひ行動してみてくださいね。