店舗ビジネスで一番重要なことってなぁに?

繁盛ラーメン店をオープンするコツ

あなたに質問です。
もしあなたがラーメン屋さんを始めようと考えた場合、どんなことを重要視してお店をオープンするでしょうか?

味に拘るあなたは、醤油ラーメンやとんこつラーメンなど、どんなラーメンを作れば良いか、どんな具材を入れれば良いか、今流行っているラーメンは何か?を考えるでしょう。流行りの豚骨醤油ラーメンとかが良いかもしれませんね。

他には値段で差別化を考えるでしょうか。高い値段をつけて高級感を出すか、リーズナブルな値段設定を考えお客を集めるでしょうか。価格戦略も重要です。今どきは高い方が売れるのかもしれませんね。

俺は材料に拘る!という人もいるかもしれません。北海道産の利尻昆布で出汁を取り・・的なやつです。こだわりのラーメンは美味いに決まっています。

見た目重視のあなたは、店舗をかっこよくしちゃったりするかもしれません。間接照明が良いでしょう。

 

あなたはどんなラーメン店をオープンしますか?

ここまで書けば、きっとあなたは答えがわかると思いますが、繁盛するラーメン店を作るために1番大事なポイントは、味でも値段でも店構えでも無く「どこにオープンするか」が一番重要ですよね。

 

何はともあれ立地が命

飲食店に限らず、何の商売でもそうですが、うまいラーメンを作る、かっこいいお店にする、材料にこだわる、そんなことにこだわるより、立地が1番大切です。ラーメンなんて冷凍スープと既製品の麺で良くて、立地さえよければ何とかなっちゃうものなのです。

店舗ビジネスにおいては、それだけ立地が大切だと言うことです。もちろん人里離れた山中で、こだわりのラーメンを作って繁盛させているお店もありますが、稀です。うまいラーメンを作ることを考えるより、いかにお腹をすかしたお客が集まる立地の良い場所を見つけるか、の方が大切なのです。

 

レンタカーも立地が大事?

当然レンタカーにおいても立地が大切です。良い立地にレンタカーをオープンすれば、放っておいてもお客は集まります。しかし、今さら自分の工場を駅前などの立地の良い場所に移動するわけにはいきませんよね。今ある場所でレンタカーを始めるほか無いのが、大方だと思います。

レンタカーの場合は、ちょっと特殊なのです。飲食店の場合は成功する立地は地域で何種類もあるわけではありません。一等地という場所は限られていて、それ以外の場所ではリスクが高くなります。ところがレンタカーの場合は、色々な立地で成功する余地があるのです。というわけで、レンタカービジネスが成功する立地について考えてみたいと思います。

 

まずは駅前

レンタカーの最高立地と言えば、やはり駅前になるでしょう。政令都市の主要駅やターミナル駅、複数路線にまたがる駅など、良い駅前には必ず大手のレンタカー会社が店舗を構えています。あなたは、そんなところで戦ってはいけません。主要駅からちょっと外れたマイナーな駅や乗降客の少ない駅には、大手レンタカー会社が入っていない駅がたくさんあります。もしあなたの整備工場から近い最寄り駅が小さな駅であったとしても、その駅から一番近いレンタカー会社として、マーケティング活動を行う事は可能です。

1日10万人乗降客がある駅でなくても、数千人、数百人の駅であっても「その駅+レンタカー」と言うキーワードで検索している人がいるものなのです。たとえ工場が駅から徒歩圏内に無くても、車でお迎えに行くことができれば「〇〇駅チカレンタカー」として集客を行う事は可能です。あなたの整備工場の最寄駅で「駅近レンタカー」として売り出して見るのは1つの方法です。

実際、我々の顧客では一駅先に小さなレンタカー店をオープンしている会社があります。大手では決して採算が取れないため、小規模駅前にはお店は作れませんが、あなたの規模感であれば充分やっていけることでしょう。つまり、あなたの整備工場に一番近い駅で「駅近レンタカー」として集客していけば良いということなのです。

ホテルや施設に近い

ホテルや商業施設に近い場合も、そこを目当てに来る人やそこから出かける人に向けてレンタカーを貸し出すことができます。例えば沖縄。沖縄のレンタカーと言えば、那覇空港の近くに大手レンタカー会社が集結していますが、そんな激戦地で戦ってはいけません。沖縄には、中部地区など空港から離れたところにはホテルがあります。そこのホテルからレンタカーで出かけるようなニーズもあるので、空港に近くなくても十分集客することができます。もしあなたの工場の近くにランドマークとなる場所や人が集まる施設があれば、そこを拠点としたレンタカーと考えることもできるでしょう。大学などもターゲットになります。

工業団地や大企業の工場など

駅が近くなくても安心してください。あなたの会社の近くに大きな会社や工業団地等はありませんか?あなたの会社がど田舎でも、駅からめちゃ遠くても、近くにデカい会社や大きな施設があれば、そこを頼りに来る人にレンタカーを貸すことができるのです。あまり大きな声では言えませんが、うちのクライアントで、大量の電気を生み出す某施設が地域にある整備工場があるのですが、そこに出入りする全国の建設会社や設備会社から半年、1年単位のレンタカー契約を受注している整備工場があります。もし、あなたの工場の近くに設備があれば、そこ近くのレンタカーと言う売り出し方も可能になったりします。法人設備はレンタカーもマンスリーや年契約が見込めます。僻地最高。

日本には空港がたくさんあります

空港は大手レンタカー会社が縄張りを持って営業しています。もちろん、あなたがそこに入っていくことはできません。しかし面白いことに、レンタカー価格が大手よりリーズナブルで安い場合は、空港から電車に乗って、バスに乗って、あなたの会社までレンタカーを借りに来てくれる人がいるのです。本当です。そんな面倒なことをする人がいるのです。

実際、我々のクライアントでも、空港近くでレンタカーをやっている整備工場がありますが、大手レンタカー会社をすっ飛ばして、その整備工場にレンタカーの貸し出し予約が入っています。空港や主要駅の近くでないと、レンタカーは成り立たないと考えずに、空港から電車やバスに乗ってきてもらうことで空港レンタカーを標榜することもできるわけです。

 

 

つまり一言でまとめると、レンタカーは2番手3番手の立地でも十分やっていけるということなのです。どうせ俺の会社なんて田舎だし、人もいないところにあって、レンタカーなんかうまくいかないよ・・と思わず、自分たちの会社の周りに人が集まる施設が無いか、考えてみてください。近くに工業団地や公共施設、大企業の工場や大学などがあれば、そこから1番近いレンタカーと言うブランディング活動ができちゃったりします。

実際のところ大手レンタカーは、日本全国全てを100%抑えているわけではありません。あくまで主要施設や、一流の土地エリアだけで戦っているだけなのです。その主要エリアから外れた周りはたくさん空いていますので、2番手3番手の場所を、あなたのレンタカーの主戦場として戦ってみて欲しいと思います。兼業でやっている私たちのレンタカービジネスでは、それで十分集客できてしまいます。

大手レンタカーと同じ土俵で戦うのではなく、大手レンタカーが手を出しにくいエリアで十分戦っていくことができます。「おれの地域は何も無いから」と考えず、地域を見渡してみてください。穴場の集客エリアが見つかるはずです。

レンタカーは駅前だけじゃ無いないよ!

 

(「ラーメン屋は味より立地だ」なんていうことを書くと「そんなことない味も大事だ極端」と言ってくる人がいますが、もちろんです。あくまで比喩です。私は旨いラーメン大好きです)