地域レンタカーを大きくする方法

縦展開と横展開、どちらが好み?

 

レンタカー事業を展開するには「縦に伸ばす」か「横に伸ばす」か?

レンタカー事業に関わらず、ありとあらゆるビジネスを展開するにあたり、どのように事業を大きくするか?については、常に経営者が頭の中で考えるべき問題です。

あなたの会社でレンタカー事業を大きくするためには、いくつかの方法があります。

 

  • 規模を大きくする
  • 多店舗展開する

 

俗にいう「縦に伸ばす」か「横に伸ばす」かというやつです。「横に伸ばす」とは、ビジネス規模を拡大して、顧客単価は変わらないものの、門戸を広くしようという戦略です。レンタカーの場合は、台数を増やして規模を拡大したり、多店舗展開を行なう方法のことです。

一方、「縦に伸ばす」というのは、サービスや商品の価値を高めて顧客単価を上げるという戦略です。車両を高級化したり価格を上げたり、駅前に店を出したりなど、他のサービスを組み合わせるなどして自社レンタカーの価値を最大化する方法です。

 

私は、本来自動車販売店のレンタカービジネスは、規模の拡大や利益の増大などを考えず、身の丈に合った台数を運営して車販や整備事業のサポートができれば十分だと思っているのですが、中にはレンタカービジネスを会社の本業にしたいと考える経営者の方が多いのが、実際のところです。

そんな、レンタカービジネスでひと山当てたいと考えている自動車販売店経営者が、地域レンタカーをはじめて少し軌道に乗ると、大体、規模を大ききする方向で進んでしまうのです。最初は数台から始めたレンタカーも、気づくと30台、50台と台数をたくさん増やして、大手がひしめく旅行サイトと提携したり、○○トラベルと提携したりして、インターネット集客に挑んだりと、規模を大きくしようとしてしまいます。で、大手に戦いを挑み、負けてしまうのです。

繰り返し何度も伝えていることなのですが、本来レンタカービジネスというのは大資本や大企業など、大手が有利なビジネスです。特定の場所で地域密着で戦っている小さな会社が、いくら規模の拡大を考えたところで大手に勝つことは難しいのです。もしあなたが地域レンタカーを行っていて、手ごたえを感じて「レンタカーでひと山当てるぜ!」と考えているのであれば、規模を追い求めるのはやめておいた方がいいでしょう。実際、規模の拡大を行い失敗している会社はたくさんあります。

 

しかし

地域レンタカーがリスクを負わず成功する可能性が高い戦術があります。
それが「小さな多店舗展開」です。

 

地域レンタカーは小さく多店舗展開しろ

大きく多店舗展開してはいけません。小さな規模で、ドミナントで多店舗展開するのは成功率も高くありだと思います。僕のクライアントでも、顧客ターゲットは、1駅か2駅など、小さな規模を集客エリアにして上手くいっている会社はたくさんあります。対象となる地域の人口にもよりますが、具体的には数台から数十台程度の台数でレンタカービジネスを行っています。

そんな会社は、それ以上規模を大きくしたり、どこか大都市に出たり、大手サービスと提携して戦うのではなく、1店舗目で成功したやり方をそのまま踏襲して、近くに2店舗目を出すことです。この方法は、あなたの会社でもできるレンタカービジネスを大きくするためのローリスクな方法です。

 

例えば、1店舗目でチラシ集客で成功したのであれば、隣町の同じような場所で同じようにチラシで集客するのです。何のひねりも無いつまらない方法だと思うかもしれませんが、1店舗目で成功した方法を踏襲して、隣接地域にまったく同じ手法でもう1店舗オープンするのが良いでしょう。

 

もし、今のレンタカービジネスが軌道に乗ってきたのであれば、あれこれと新しい方法を考えるのではなく、いまと同じ方法で近くにもう一店舗だすことを考えてみて下さい。地域レンタカーを大きくする王道です。

 

もちろん、経営判断は社長であるあなたの専権事項です。決めるのはあなたなです。でも・・縦展開してたくさん失敗していることを知っている私からのアドバイスも、頭の片隅に置いておいてくださいね☆